愛の日記


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一人であることを恐れない 2017年01月31日(TUE)

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一人暮らしの老人が孤独の中で亡くなるケースが増えています。

ニュースがよく取り上げることもあって、高齢者の一人暮らしの悲惨さは印象付けられがちですが、果たして、本当に独り暮らしの老人は不幸なのでしょうか。

私はそうは思いません。一人であることを私たちは恐れすぎていると思います。

幸福な関係性の中で、大勢の家族や仲間と一緒にいられる老後が、それは最高だとは思います。

しかし、一人になるのは不幸とばかり、意味のない関係や愛情のない関係、親しみや和解のない関係の中で暮らすなら、まだ一人でいた方がずっと幸福ではないでしょうか。

自分の安全や寂しさを埋めるために人を必要とする姿勢だと、むしろ人間同士の関係性の手ごたえは遠ざかると思います。

これは老人ばかりではなく、誰にでも共通する問題です。一人になるのはいやだと言って、悪い仲間と付き合ったり、いじめの対象にされるよりは、やはり一人のほうがいいのです。

自分の考えを粗末に扱われたり、無視されたり、認めてもらえないような関係なら、まだ一人のほうが良いのではないでしょうか。

私たちは一人であることを恐れて、自分の本当に重要なものや、意味ある時間を無駄なものにしてはいないでしょうか。

心が通わぬ人といたら、何ひとつ私たちには得るものはありません。

形を求めるのか、手ごたえのある関係性を求めるのか、、、

私たちは一人で生まれてきて、一人で死んでいきます。

まず、一人であることを受け入れない限り、本当は人や物事や関係を受け入れることなどできないのではないでしょうか。

自分を受け入れることができずに成長した人が、一人であることを恐れ、形だけでもいいからと、人を必要としてしまうのではないでしょうか。

しかし、自身の孤独と寂しさを埋めるために利用される人はたまったものではありません。

潜在的な憎しみと敵意はこうした関係によって生じます。

嫌なことをやらない、、、嫌いな人とは付き合わない、、、

これが本当の基本的人権です。赤ちゃんは皆そうしています。それでも悪く言われませんし、生きていけないということにもなりません。

その方が本質的だからです。世知に長けて、表面的なものに心を奪われるようになると、反対に問題を起こすようになります。

自分の幸福のために、人や金や外部の力を必要と感じだすからです。

しかしそれは違います。幸福の出発点は一人であることを恐れないことにあります。そこから出発すれば、むしろ問題は少なくなります。

自分らしい生き方、暮らし方、仲間が自然とできる道に入れるからです。

基本は常に一人。だからこそ他と関係性が持てるわけで、それがなければ、隷属か我慢か利用か消耗の道に入ることになります。

それは嘘の道ですから、必ず、行き詰まります。

私は長いことラジオの人生相談をしていますが、一人であることを恐れて周囲に合わせて生きて来た人が、最後に行き着く地獄を何度も見てきました。

家族もいる、配偶者もいる、病気でもない、しかし何ひとつつながっていない、、、そこからは何ひとつエネルギーが湧いてこない、、むなし過ぎて、つら過ぎて、もう生きられない、、

一人であることを恐れたところから始まった人生の、最後に行き着く先です。

どこかで修羅場をつくっていれば、そうはならなかったのに。

どこかで逃げ出していれば、もっと違った人生になっていたのに。

どこかでノーと言えば、もしかしたら周囲が変わっていたかもしれないのに。

ノーは本当の関係性を求める態度だから、相手も真剣になるためです。

私たちは一人なのです。なぜそのことを受け入れないのでしょう。

一人であることを受け入れれば、相手をも一人の人としてみることができるようになります。

その時、きっと手ごたえのある関係性が生まれる、、

一人の寂しさに負けてはダメ。一人であることを恐れない。そうすれば、何にもわたしたちは騙されはしない。

本当の友達がさもいるように、、、本当の家族がさもいるように、、、本当の仕事をさもしているように、、、人生を本当に楽しんでいるように、、、  見えるだけ。

友達と家族と配偶者と仕事と、本当に響き合うことができるかどうか、、、それは、一人であることを受け入れることからしか始まらない、、、

国も同じだと思うのです。グローバル化の嘘がばれる年が今年。

その昔、ハワイ王国はハワイ王国であり、きっと幸福だったのだと思います。

バリ島もバリ島であり、きっと幸福だったのだと思います。

アフリカも幸福だった。グローバル貿易がなかった時代は。

日本も日本列島の中で、楽しく暮らしていたのではないでしょうか。

開国とは、強制だったのです。どの国もその国らしく生きるのが、自然でしたが、そこに突如、国際ルールのようなまやかしがやってきて、すべての文化を壊し、その国にしかない貴重な民の持ち物を収奪していったのです。

その国はその国でいいじゃないですか。一人であることを恐れない国づくりからスタートすればいいと思うのです。

トランプのアメリカは半ば鎖国政策で、マスコミから叩かれています。でもアメリカはアメリカに戻りたいだけではないのかしら。

ロシアはロシアに戻り、ロシア人を守ると言っている。

アメリカもアメリカ人を守ればいい。

日本も日本人を守ればいいのであって、TPPの時代でないことが突きつけられているにも関わらず、まだやめようとしない。そこに利権があるからです。

まずは、どこも一国、その民であることからスタートして、本当のおつきあいが始まるのです。自国の文化も知らないで他国民と交流しても、そこにあるのはお金だけ。だから最後には戦争が起こるのです。最初から戦争を仕掛ける時代にまでなったので、あまりにひどいと良識ある人は怒っているのです。

一人であることを恐れない、、、人間も国も。そこから本当の自立と方向性が出てくるはずです。

日本は出てゆこうとする黒船をわざわざ止める必要などありません。

一人になることを恐れ、一人に思われることを恐れて自分を失った現代人。

その反作用がこれから本格的に出てくるでしょう。

まず、貿易が変わります。貿易が大きな人類の問題であったことが段々とわかってくることでしょう。貿易は人間よりも物を重視する姿勢を生むのです。貿易で損なわれたものはあまりに大きすぎます。
 
貿易を便利で豊かであるとの意識にすり替えた物質主義者がいたのです。

一人であることから始まれば、逆にみんなで手をつなぐことの意味がわかると思います。

寂しいから先に形だけの手をつないだけど、その手と手には、偽りとごまかしと憎しみが充満してしまったのです。

一度、手を離し、一人の自分に戻る時代になるでしょう。それでいいのだと思います。国も個人も。


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