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■ 動き出した金利他 |
2016年12月15日(THU) |
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株価や土地の値段はある程度人為的に操作でき、とくに政府がその気になれば、長期にわたって株価や土地価格の高騰を演出することは可能です。
金利を低くして貸し出しを増やし、その貸し出しも一般には回らないようにして、一部の一定の方向にもっていくことで、低金利で借りた金は、株式市場や不動産が吸い取るようにすればいくらでも株高、土地高を演出できます。
その方法によってこれまで持ってきたのが、日本では現政権であり、アメリカも株高が唯一、国を支えて来たと言ってもよいでしょう。
株が高騰しているうちは、アメリカも日本の政治も大丈夫だったのです。
要するに取り巻きに甘くする政策です。現政権のどこが良いのか、一般の人には全く理解できないことですが、本気で政権を支持している人もいるのです。
それは、株高内閣であることを最初から知っており、強くその政策を支持した人達です。財界はもちろん、熱烈な支持者には政権の姿勢がわかりますから、とにかく株を買えば儲かる、、、わけでした。
実際に安倍政権が作られてから、株価は一直線で上昇。上昇率はかなり大きかったと思います。安倍政権の力というよりも、そうした政策を打ってきた結果で、アメリカも日本も現政権が優秀だったからとはまったく違うのです。
他のことは置いておいても株高だけは維持する、、、そうしたことを本気でやるわけですから、支持者からしてみれば、かなり安心できる政権でした。
実際にかなり本当に儲けたと思います。十倍以上になった某製菓メーカーもあるなど、露骨に感じるほどの株価上昇だったわけです。
ともかく、株価が高いうちは、安倍政権もアメリカ政権も一応安泰なわけで、それだけ熱烈な支持者に囲まれるからです。結果として儲けさせているのですから。
もちろん一般人はそんなことは知らず、そうした構造の犠牲になるわけです。政策によって出てきたお金は、株式市場に吸い取られるだけですから、一般には回らないわけで、しかもそれは国民の金なのです。
これまで貯めた国民の金まで、株式市場に回すことで株価を支える、、、まあ、凄いものです。
カジノ法案に一生懸命になるのもうなづけるわけで、基本がギャンブル政権だと私は感じます。
さらに言えば、本当は、昭和から平成にかけて起きたバブル負け組の最後の一戦内閣だったのではないかと思っています。
あの頃の株価は4万円を直前におそらくアメリカの圧力によって政策変更を行い、バブル崩壊したと思います。
それは財界と政治家の上層部も結果的に騙され、犠牲になった出来事であり、日本の第二の敗戦とも言える内容でした。
あのまま進めば、日本は世界一となることは確実で、日本を中心とするアジアの時代がいやでも訪れざるを得なかったでしょう。
しかし残念なことに、財界にも政界にも、豊かな富の創出を次に何に使い、時代をどうするかの考えもイメージもなく、ただマネーゲームにふけるのみで、結果としてそこを突かれたのです。
国民もひどい目にあいましたが、財界や政界も同様で、その怨念の火は燃え続けていたと思います。
安倍政権ができたとき、あのちょうちん行列の異様さを見て私は感じたのですが、これは怨念の行列だと思いました。
昭和平成バブルにやられた人の最後の復活の怨念の行列に思えたのです。もちろん私の勝手な直観でしかありませんが、しかし、その後の政権のやっていることを見ると、あながち直観は間違っていなかったと思います。
どっちにしろ、一般人は関係なかったのです。相手にもされていない。俺たちは、アメリカのためにひどい目にあったのだ、、、せっかく苦労して成功したものを、あえなく盗まれたんだ、、、財界もかつての株と土地の成金も、今に見ていろ、、、という気持ちがあったはず。
安倍政権はそうした怨念にとっては希望だったのだと思います。大きなバブルは作れないが、一部の負け組で悔しい思いを抱いた者にもう一度夢を見させることはできる、、と。
アメリカ一辺倒でもない、クリントン一辺倒に見えるようで、実はそうでもない、、、現政権の個性の理由が見えてきます。
私のあくまで個人的な考えですが、さて、現政権の株高政策も、また、アメリカの株高にも、ここに来て緊急警報がなり出しました。
このところ気になるので、アメリカ10年物国債の金利に注視していたのですが、数日前まで、2.5パーセントの大台にのって驚きました。
しかし昨日は急低下して2.4パーセント台に下がっていたので、まだ大丈夫だな、、、と思いましたが、本日朝になってびっくり。2.58パーセントに急上昇していました。
何かあったな、、、と思ったら、政策金利が0.25パーセント予期せぬ形で上昇していたからです。
とりあえず、ドル高、円安にも当然なりました。景気が良いから金利上昇なら良いのですが、どうやらそうした金利上昇ではなさそう。
株や土地は政策によって他を犠牲にさえすればどうにでもできますが、市場の大きすぎる債権市場の操作には限界があります。いまの不景気の中での金利上昇は、実は最後の姿なのです。
いつか来る、、、それはわかっていはいるものの、今回の金利上昇は人為的なものと違い、終わりの始まりの印象があります。
これはどうにもなりませんので、これからアメリカも日本も目に見える形で、政策や姿勢が変更されていくことになります。
安倍さんは不思議な人で、おそらく私は周囲がこれまで抱いている安倍さんへの期待は、大きく外れていくように予測します。
安倍さんに抱いていた株高への期待も、土地高への期待も、まるで反対のやり方にやがてなっていき、驚くことになるのではないでしょうか。
しかし、昨晩深夜に通貨したカジノ法案はけっこう命取りになる可能性があると思います。あの法案はやはり最低であり、問題があります。
カジノをうまく使えば、誰にいくら、誰からいくら、、自由自在にお金を動かせるのです。それが目的なのでしょうが、そうした動きがばれたら、一貫の終わりです。マネーロンタリングに適しているように見えて、日本のような情報国では、適していません。
異変を読んでいたのは、日本国債の値段も同様でした。数日前から、決して割ることがなかった150円の壁をあっさり割り、149円台になっています。
まだまだ病的な値段とは言えるものの、あきらかに値下がりへの道が始まりました。
金利が上がる、、、国債の値段が下がる、、、最後の姿が見えてきたわけで、政治も経済もそれに対応して動かざるを得ない状況が始まるのです。
それに合わせてプーチンが来日と、本当に動くときは動きます。ここで一反、私たちもこれまでの常識を捨てて、自身の生き方やこれからの人生を考える良い機会にしていくことが大事。
これから異変は続くと思うからです。トランプの政策はどのようなものかはわかりませんが、彼自身はそれなりの準備をしていることでしょう。
彼の政策をおそらく進めていけば、株高も土地高も終えますが、彼自身は不動産王です。なので、土地高政策にもっていくのが個人的な利益につながるはずですが、おそらく反対の政策に立ちますので、個人的な事業からは撤退したのでしょう。
自分がアメリカ大統領という信頼される立ち場になったのですから、持っている不動産の償却はその気になればできます。一切の事業から手を引くとは、大統領職にまい進するというのもそうかもしれませんが、もしかしたら、それ以上に、彼は不動産の行く末を知っていて、アメリカ大統領職を利用して一切を売却したい、、、というのが本音かも。
とにかく時代は動きます。10年物国債金利が3パーセントを超える、、、そこまでは平穏を表面的には維持するかもしれません。日本国債も130円程度までなら嘘でごまかせますが、トレンドが変わった以上、もうこれまでのような時代は戻らないはず。
都議会では自公分裂となり、昨晩のカジノ法案でもそれは同様です。
勝ち馬に敏感な公明が動きだしたのでしょうか。一方で安倍首相が保身に入ると何が始まるのか、、、周辺はきっと驚くようなことになるのかもしれません。
結局は、最後の最後は、人間が決めていきます。組織よりも人間力が試される時代に入りつつあります。
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